明日の朝から7泊9日でテキサス州オースティンに行く。SXSW(South By South West)に参加するためだ。行くのは4回目くらいになるけれど、何年ぶりだろう?あのハイテンションな場に身を置けると思うと、本当に楽しみだ。
音楽イベントして始まったSXSWにfilm部門に続いて、interactive部門ができたのは1998年。今や、music部門を上回る参加者数と注目度を誇っている。2007年にTwitterがSXSWのaward受賞をきっかけにブレイクしたことで拍車がかかったようだ。その後もfoursquare、groupon、pinterestと、注目のサービスが受賞。欧米のB toC 型のIT企業の多くは、3月のSXSWで新サービスを発表している。日本のロックバンドが夏フェスへの出演を中心に、年間の活動計画を立てるように、IT企業は、3月のSXSWを意識しているようだ。
1986年に始まったSXSWは、インディーズアーティストのマネージャー3人が、レコードレーベルに自分たちのアーティストをプレゼンテーションするために始めた音楽コンベンションイベントだ。
他国とはいえ、いわば「同業者」が始めた音楽イベントが、こんなに影響力を持っているのも、僕がSXSWに思い入れを持つ理由かも知れない。
SXSWがグローバルIT企業を後押ししているのを見ると、ITと音楽の美しい関係があるような気がする。違法サイト撲滅に注力してきた日本と彼我の差は大きいとちょっと寂しい気分にもなる。
毎年毎年、発展を続けているSXSW。2012年は10日間で5万人の参加者と発表されていた。この時期のオースティンはホテルが満杯で、宿を確保するのだけでも大変。飛行機もフルブッキング。中には登録料をけちって、SXSW事務局に登録せず、この時期にオースティンに来て、いわば「勝手に」ライブを行うアーティストも多い。登録バッチが無くても入場できる非公式パーティも沢山行われ、約2週間、オースティンは大騒ぎだ。この街には全米有数の学生数が在籍するテキサス大学があり、近年は、大手IT企業やベンチャーもオフィスを構えるようになった。テキサス州の優遇税制も理由らしいだけど、SXSWがオースティンに与えた「町おこし」効果は、非常に大きい。
●井口さんがセカイカメラを凌駕する新サービス発表予定!
当初は少なかったinteractive部門への日本からの参加も、ここ数年は上昇傾向。AR(拡張現実)の先駆けとして有名な「セカイカメラ」を開発した井口尊仁さんが、「SAMURAI1000」と名付けて、日本のITベンチャー1000人でSXSWに行こうと呼びかけ、日本のIT関係者にも認知が拡がった。
その井口さんは、新会社「テレパシー」を設立、世界を驚かす新サービス・新製品をSXSWで発表するそうです。その場に立ち会うことができそうなので、今からドキドキだ。リアルタイムにレポートするから楽しみにしていてね。
そう、SXSW2013の模様は、Twitterなどでリアルタイムに、そしてこのブログにも書くつもり。もちろん、僕が監修する「音楽人養成メルマガ」にもレポート記事を書くので、メルマガもよろしくです!!
僕の公式な立場は、日本のアーティストを海外に紹介するサイトSYNC MUSIC JAPANの宣伝で、日本音楽制作者連盟の理事として視察だ。堅苦しいことはなく、この機会に欧米の音楽関連ITサービス企業の人たちから話を聞いて、最新情報を得たい。それに日本からの参加者同士の交流の場もつくりたい。
井口さんからパーティのスピーチをクールに(もちろん英語で!)やれと言われていて、緊張だ。出張前は忙しくて何も準備できなかったので、飛行機の中で考えるつもり。
クラウド化の進展で、音楽とインターネットの不幸な歴史が終わり、蜜月が訪れるというのが、僕の持論。そして2013年が、その始まりだというのが、今年の年頭の大胆予測。
その証拠を確認しに、テキサスに行ってくる。楽しみにしててね。参加する人は、連絡ください!SYNC MUSIC JAPANのブースにいます。
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