1月から始めた「山口ゼミ」2ヶ月、8日間のコースを終了した。濃い時間だった。どんな人たちが集まるのか想像もできなかったけれど、音楽に真摯な人たちが集まってくれて嬉しかった。最終日に全員に一言ずつ感想を言ってもっらって、その内容が、誠実さと気遣いがあって、柄にも無く涙腺が緩まりそうだった。その日の打上げも、コンサートツアーが成功裏に終わったときのような気持ちの良い時間だった。
とはいえ、「山口ゼミ」を始めた目的を考えると、名曲やヒット作曲家が生まれて、初めて祝杯があげられる。山登りでいえば、まだ2合目くらい。ただ、最初の段階で、強い手応えを感じられたのは自信になった。2ヶ月間、講義を進めながら、先のことを考えていたけれど、方向は決まった。
とはいえ、「山口ゼミ」を始めた目的を考えると、名曲やヒット作曲家が生まれて、初めて祝杯があげられる。山登りでいえば、まだ2合目くらい。ただ、最初の段階で、強い手応えを感じられたのは自信になった。2ヶ月間、講義を進めながら、先のことを考えていたけれど、方向は決まった。
2ヶ月で8日間というのは、「入り口」としては、ちょうど良い気がした。あまり高いハードルにしても仕方ないし、でも、やる気が無い人に物見遊山な気分で来られても困る。今回は、僕が伝えたい「プロ作曲家になる方法」のエッセンスを凝縮して伝えることはできた気がする。8回の講義の最初と最後は、僕が一人で「心構え」や「音楽業界で守るべきルール」などをしっかり伝える。
3回は、第一線のサウンドプロデューサーや制作ディレクターをお招きして、対談トークショーみたいな形式で、一流の人たちのバイブレーションを感じてもらうという意図。受講生は、意外に彼らの機材やモニター環境などにも興味があったようだ。浅田祐介さんは「コンペのオーダーシートなんか守らずに、それを超えて作品を出せ!」って言うし、島野聡さんにいたっては、彼が付けたその日のタイトルが「職業作家はやめなさい!」だ^^;
3回は、第一線のサウンドプロデューサーや制作ディレクターをお招きして、対談トークショーみたいな形式で、一流の人たちのバイブレーションを感じてもらうという意図。受講生は、意外に彼らの機材やモニター環境などにも興味があったようだ。浅田祐介さんは「コンペのオーダーシートなんか守らずに、それを超えて作品を出せ!」って言うし、島野聡さんにいたっては、彼が付けたその日のタイトルが「職業作家はやめなさい!」だ^^;
おそらく今、日本で一番たくさんアニソンをつくっている佐藤純之介さんの「音楽愛」も、受講生たちに刺さったようだ。企画の意図が伝わって、嬉しかった。「可能なら何かコンペ参加させてよ」とはお願いしてあったけど、シングル候補を2曲も募集してくれて、びっくりしつつ感謝した。簡単には通らないと思うけれど、ほぼ全員がリアルコンペに参加するという体験ができたことは今後に活きてくると思う。
そして、肝である「コンペに勝つデモテープの作り方」が残りの3回セット。ジャニーズ系、女性アイドル、女性アーティストと3種類の「疑似コンペ」を設定して、タイアップやリリース情報なども含めて、それに合致したデモテープを短期間で作る。そして、そのデモが全員の前で聴かれて、公開添削されるというのは、かなり痺れる体験だったと思う。自分への指導もさることながら、他人のデモを聴くというのもなかなかできないことだから、参考にはなったようだ。
「副塾長みたいに頼むよ」って言ったら、ちゃんと名乗ってくれた伊藤涼さんは、本当に優秀な制作者だ。デモに対する指摘が的確で、横で聞いていて感心した。講義以外の時間もFacebookやsoundCloudで発言をしてくれていて、ありがたかった。今回は8回の講義と言うよりは、2ヶ月間の濃密な時間を受講生に提供したのだと思う。ソーシャルメディアの発達は、こんな所にも寄与するんだなと改めて確認したり。
それから、自分が新人アーティストの育成として取り組んでいたことが、ノウハウとして有用なんだという確認ができたことも、個人的には収穫だった。
「三冠王とれなければ、プロ野球選手になる意味が無い」みたいな枷を填めて頑張ってきたから、自分が全て注いで育てて、そいつらが音楽で食えるようになっても、自分を褒めることはできなかったけど、様々な失敗を経て、傷ついた自分が、その経験を人の役に立てることができると思えたことは、自分への癒やしにもなった気がする。
それから、自分が新人アーティストの育成として取り組んでいたことが、ノウハウとして有用なんだという確認ができたことも、個人的には収穫だった。
「三冠王とれなければ、プロ野球選手になる意味が無い」みたいな枷を填めて頑張ってきたから、自分が全て注いで育てて、そいつらが音楽で食えるようになっても、自分を褒めることはできなかったけど、様々な失敗を経て、傷ついた自分が、その経験を人の役に立てることができると思えたことは、自分への癒やしにもなった気がする。
さて、今後の方向性。第二期生は、今回と同様の内容でに募集を始めた。「疑似コンペ」やリアルなコンペへの参加など、第一期の経験を踏まえて、バージョンアップさせていきたい。
そして、第一期の受講生だけを対象に「山口ゼミextended」をやることにした。Extendedには、「延長戦」みたいな意味と、みんなの能力をもっと「伸ばしたい」という願いを込めている。半年間×月2回の講義で、毎月、コンペないし疑似コンペをやって、公開添削する。ここで鍛えて、本当にプロとして通用する音楽家を育てたい。半年後、修了生には、登録制の会員組織をつくって、コンペやトラック制作などの仕事を斡旋して上げる仕組みにしたいと思って、準備中だ。名称は、まだ仮だけどCo-Writing Farm。CWFは、プロレス団体みたいだから変えるかもしれないけれど、Co-Writingつまり共作もできるようなチームにしたい。
プロジェクトに合わせて、何人かでソングライターユニットをつくって、得意な部分を掛け合わせて作品をつくる。日本のJ-POPは、フォークニューミュージックの系譜の上にあるから、シンガーソングライター的な世界観が重視されていて、共作のソングライターチームという発想が少なかった気がする。海外ではたくさん行われていることだ。伊藤涼さんが経験があるし、「山口ゼミ」の最終形には、そんな構想がある。もちろん一人で名曲をつくってくれるスター作曲家にも期待するけどね。
プロジェクトに合わせて、何人かでソングライターユニットをつくって、得意な部分を掛け合わせて作品をつくる。日本のJ-POPは、フォークニューミュージックの系譜の上にあるから、シンガーソングライター的な世界観が重視されていて、共作のソングライターチームという発想が少なかった気がする。海外ではたくさん行われていることだ。伊藤涼さんが経験があるし、「山口ゼミ」の最終形には、そんな構想がある。もちろん一人で名曲をつくってくれるスター作曲家にも期待するけどね。
プロ作曲家養成セミナー「山口ゼミ」、前進しています。ご期待下さい。作曲家志望の人、迷いが消えない新米作曲家は、参加してみてね!
第2期「山口ゼミ ~プロ作曲家になる方法~」
MUSICMAN-NET「山口ゼミ」開催記念 特別連載インタビュー全3回
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