<第1位>
クールジャパン戦略の中で、Jポップも重視されてきました。昨年は、テレビ番組の
海外販売を主眼にしていたのですが、思ったほどの成果が上がっていないので、音楽に
目を向けてくれたのかもしれません。理由はともあれ、チャンスですので、音楽業界は
千載一遇のチャンスと考えて、最大限、活用すべきです。
私も先日、内閣府知的財産戦略本部の方に呼ばれて、お話をしてきました。日本社会は
意思決定は遅いですが、方向が決まると向かいますので、音楽の輸出と、コンサートなど
を観光資源にするという考え方が「国策」になることの意味は。大きいです。Jポップを
国力向上に使うという発想を広めたいと思っています。
<第2位>
LINEの新サービス発表は、激震と呼べる衝撃が走っていました。スタンプ販売のオープン化、電話サービスの開始など、注目すべき新機能が目白押しです、
<第3位>
2013年は、エポックメイキングの年となったようですね。世界でシェアの4割を占める
No.1レコード会社の売上比率で、フィジカル(CD)をデジタル(配信)が上回ったというのは、象徴的な出来事だと思います。
日本のレコード会社も時代の流れに鋭敏な対応を望みたいです。音楽配信サービスに対
する許諾は、「原則OK」という方針にするべきです。同時に、パッケージは日本の特徴、
強みであるという認識も大切だと私は考えます。
<第4位>
Hulu Japanが、順調に収益を上げていなかったことは、間違いないでしょう。ただ、
Huluは挫折というよりは、「名より実をとった」結果のように思います。
日本のテレビ局が、配信サービスの拡充に動き始めたトレンドの中で、日本テレビ
にとっては、絶好のアピール材料だと思います。
<第5位>
おおむね、予想通りです。着うた市場の崩壊を、スマホ配信で補えず、ストリーミング
は、まだ普及せずというのが、日本の音楽配信市場の現状であることを数値として確認
しましょう。
<圏外>
本気で「勝負する」というタイミングがないまま、サービスが終わってしまう印象が
ぬぐえません。DeNAからは、事前にご説明をいただたいのですが、その際のお話、数値
などを拝見すると、iPhoneアプリのアップル社許諾の失敗というのが浮き上がってきます。
「ポイントを使って、フル試聴」というGroovyのコアの機能が、iTunes Storeを持つ、
アップル社にとって容認できなかったようですね。音楽系サービスは、アップル社の不透
明なアプリ基準との戦いが、ユーザー獲得以前にあるのだということを改めて、痛感した
出来事でした。サービス設計はよかったと思うので、とても残念です。
<番外編>
元総務省の中村伊知哉さんのブログから。地上波テレビをデジタル化したことによって空いた電波の帯域を何に使うかというのは、日本全体にとって大切な話ですね。
鳴り物入りで始まった「NOTTV」が、ひいき目に見ても、成功とは言えない状況の中で、V-Lowを使ったサービスがどうなるのか、注目したいです。
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