2014年2月10日月曜日

【メルマガ発行中!】週間ニュースTOP5発表とか。

 無料メルマガ10号まできた。毎週、月曜日発行。前週、1週間のニュースをまとめて解説付きで紹介するという内容。
 『ソーシャル時代に音楽を売る7つの戦略』(リットーミュージック)の共著者を中心としたチームで出していた有料メルマガが1年間で終了したので、後を継ぐ形で、個人で始めた無料メルマガ。
 内容は、最初に山口の極私的TOP5ニュース。クリエイティブな映像、デザインなどの紹介コーナー、その他1週間の音楽、コンテンツビジネスに関わりがある思われるニュースやブログ記事の紹介など。僕の活動記録や情報コーナーもある。
 無料なので、是非、登録してください!
 ちなみに、本日2月10日付発行のメルマガの極私的TOP5は、下記の通り。

<第1位>
●ソニーから分離で「VAIO」の魂は失われてしまうのか


 何と言っても注目は、ソニーのPC部門の売却でしょう。輝きを失っているかつてのリーダーカンパニーが、浮上の機会になるのなら、日本人として嬉しいです。
 本田雅一さんの分析記事が参考になると思います。

<第2位>
●イタリアの音楽市場が11年ぶりにプラス成長を達成、音楽ストリーミングは3桁成長

 欧州各国の音楽市場はストリーミングサービスをきっかけに上昇をしています。日本は、
DL配信が広まらず、CD市場が健在な分、ストリーミングが広まった時の効果は大きいはず
ですね。

<第3位>
●ツイッター大ピンチ。収益のカギとなるタイムライン閲覧数が何と減少!

 タイムラインの閲覧数というのは貴重な指標ですから、ここが落ちているのは問題ですね。一方で、Twitterの影響力が落ちているという実感はありません。どのように捉えるべきなのか注目しつつ、考えていきたいと思います。

<第4位>
●GracenoteがNext Big Soundと提携、ビッグデータ活用で音楽サービス構築を支援

 ビックデータ活用では、音楽ビジネスが先陣を切るのでは無いかと思っています。ユーザーの嗜好性を分析して、ビジネスにする実験場としては、最適ですから。

<第5位>
●YouTubeが音楽業界への貢献を主張:「過去数年間で10億ドル以上を支払ってきた」

 主張したい気持ちはわかりますけれど、音楽業界への貢献というのなら、整備すべきことがたくさん残っているというのが率直な感想です。
 権利侵害に対する対策も不十分ですし、音楽産業を振興するという姿勢には見えませんね。
 ユーザーが誰でも使えるというインターネットのコンテンツプラットフォームとして、圧倒的な存在感ですが、既存の権利ホルダーにとっては、「必要悪」的な域を超えていないなと、改めて思いました。

<圏外>  
●レッチリ、スーパーボウルでのテープ演奏についてフリーの公開書簡の全文訳を掲載

 素晴らしい内容のインタビューです。いわゆる「アテブリ」に対して、メンバーが明確な
意思表明をしています。

<番外編>
●新垣氏 障害は「キャラ作り」
●佐村河内氏 記事コピー謝罪文
●彼はなぜゴーストライターを続けたのか
●より正しい物語を得た音楽はより幸せである ~佐村河内守(新垣隆)騒動につい
●佐村河内守の別人作曲騒動が浮き彫りにした、「音楽」と「物語」の危うい関係

 大きなニュースになっている佐村河内守さんのスキャンダル。ゴーストライターが居たことと、耳の障害が嘘では無いかという2点が大きなポイントのようです。いくつかの記事をまとめてみました。
 事件の詳細じゃチェックできていませんし、クラシック界のトーン&マナーは正確に知らないので迂闊なことは言えませんが、メディアにスクープされた時点で、対応の仕方は他にあったのでは無いかと感じています。
 楽曲への評価は高く、彼らが価値ある存在であったことは確かです。二人の関係性が壊れていないのだとしたら、半端な善悪論でさばくのでは無く、良い作品がつくられ、売れているという事実を大切にすれば良いのにと、率直に思いました。
 障害に関して世間を騙したことは、褒められることではないですし、社会的な制裁を受けるのは当然と思いますが、そのことと作品の価値、プロデュース手法は、別のレイヤーで語られるべきと音楽を生業にする者として感じています。

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