読書記録は、メディアマーカーにまとめている。映画は、せっかくブログを始めたので、定期的にまとめて書こうと思っているのだけれど、気付くと1ヶ月以上経って、旬なネタじゃなくなってるな。と反省しつつ、最近観た映画。試写会で観させていただくことも多いので、タイミング良く紹介するようにします。
『マリリン7日間の恋』
今年は、マリリンモンローの没後50周年。イベントなどもいくつか行われるマリリンブームの中、アニバーサリーな映画。『王子と踊り子』撮影中のエビソード。映画業界に憧れて、見習いで現場にいた青年とマリリンとの淡い交流の話。実話ベースらしい。ミシェル・ウィリアムズには、興味なかったけど、この演技は良いね。セクシーで可愛らしい。アカデミー主演女優賞は、メリルストリープだったけど、惜しかったね。構成、編集のテンポ感も良くて、飽きさせない。マリリンファンじゃ無くても楽しめる。お薦めです。3月24日公開。
『ももへの手紙』
アニメーション(animation)という英語が、日本語からの逆輸入でアニメ(anime)として広まり、日本のアニメを指す言葉として世界中で使われるようになって久しい。その代表の一つは、なんと言ってもジブリ映画だろうけれど、プロダクションIGがつくったこの作品は、そんな日本アニメの様式に則った映画だと思った。
主人公は11歳の少女。父親を失って、母と一緒に田舎の島に移り住んでくる。妖怪達との心の交流があり。と、既視感のあるような、いかにも日本アニメのフォーマット。物語の展開自体に、心踊らされるところは、正直無いけれど、すべてにおいてクオリティは高い。ジブリとの違いは、「作家性」の有無だろう。ジブリは、どんなに様式を踏まえていても、それを凌駕する(あるいは、はみ出る)作家の表現がある。そういう意味で、この作品は「四隅がきちんしたお行儀の良い」映画だ。日本アニメの様式を踏まえた良質の映画が、観客からどう評価されるのかに、興味がある。4月21日公開。興行成績が気になるな。
『風にそよぐ草』
神保町の岩波ホールに、ものすごく久しぶりに行った気がする。『ヒロシマモナムール』も撮った巨匠の作品。難解という訳じゃ無いけど、ちょっとヘンテコなストーリー。拾った財布の持ち主に恋する老人が、ストーカー的な行為をはじめるって、どうよ?
でも、『アメリ』に通じるフランスらしいエスプリは感じたし、映像は綺麗で、嫌な感じはしない。何故か清々しい。不思議な映画だった。
『監督失格』
評判が良いけれど、見逃していたので、下高井戸の名画座的な映画館で一人で観たのだけれど。観終わった後に何ともいえない気持ちが残る。涙は出るけれど、悲しいとか感動とかいう言葉は違う。AV女優と監督の恋愛と、その後の交流に感情移入はしにくい。でも、愛とか、幸福とか、人生とか、親子とか、
『HUBBLE 3D 〜ハッブル宇宙望遠鏡〜 』
2年前くらいから、3D映画が広まっているけれど、正直言うと、苦手だ。眼に負担が掛かって、頭痛になりそうだし。眼鏡も邪魔。エンターテインメントビジネスに携わる者として、新技術は大切だし、映画業界の売上にも貢献するのだろうから、できるだけ批判しないようにしているけれど、1ユーザーとしては、少なくとも今の技術の3D映画が、あまり広まらないことを密かに祈っている。
そもそも、小説でも音楽でも映画でも、ヒトの想像力を刺激するのが素晴らしい作品だと思っているので、必然性も無く、3Dを導入している映画には辟易してしまう。
この映画の3Dには、明らかに必然性があった。しかもiMaxシアターの巨大スクリーンの3D。地上600kmの軌道上を廻る天体望遠鏡の修理をする宇宙飛行士のドキュメンタリー。まさに衛星の中にいる気分になり、宇宙の神秘や人間の小ささを実感させられた。星が好きな人には、激オススメです。
『スリ』 『ラルジャン』
10代の頃は、名画座と言われる映画館によく通った。二本立て、三本立てが普通で、名作を上映する映画館が、東京にはたくさんあったけど、随分減ったよね。VHS〜DVDが普及して、レンタルして自宅で観られるようになったからだろうけど。そんな中で、早稲田松竹は独自のキュレーションで頑張っていると思う。ブレッソン監督特集をやっていたので、観に行った。
フランス映画の巨匠。ヌーベルバーグに影響を与えた人と僕は理解しているのだけれど、違っていたら教えてください。60年代のモノクロと80年代の映画を続けて観ることができたので、面白かった。作風ってあるんだなって、当たり前のことを思ったり。主人公もスリとか偽札とか犯罪者だしね。
以上、7本。
それにしても、映画って一言でいっても、いろんなジャンル、カテゴリーがあるね。今後も雑食でいこうと思います。
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