A4サイズで12ページ(約15000字)と、結構な分量です。役所の出す白書は値段が高くて(12000円)「買って下さい!」とは、言いにくいのですが、会社の資料費で余裕があれば、お願いします。大きな書店や図書館には置かれるでしょうから、機会があったら読んでみて下さい。概要はこちら。
ちなみに、要約すると、
CD売上げの減少は止まらないが、世界的な潮流と比べれば緩やかである。好調に売上げを伸ばしてきた携帯向け音楽配信が下降に転じ、新たなビジネススキームの構築が必要になっている。
一方、ライブエンタテインメントの着実な伸びや海外でのJポップ人気、「同人音楽」の台頭など、希望を持てる現象もある。産業構造やメディアの役割が変わる、新しい時代環境に適した音楽業界のあり方が問われているのではないか?
となっています。
目次と小見出しを紹介しますね。
●粘り強い日本のCDビジネス
☞日本は世界一のCD大国で、海外と比較すれば落ち方は緩やか
●たこ壷化したCDシングル市場とオリコンチャートの形骸化
☞何故2010年のオリコンシングルチャートは、嵐とAKB48だったのか?
●飽和して下降を始めた携帯向け音楽配信
☞スマートフォンが主流になって、着うたビジネスは終了する
●iPodは売れても、iTunesからのダウンロードは広まらないパソコン向け音楽配信
☞日本ではパソコン向け音楽配信は根付いていない。その理由は?
●構造衰退業種となったレコード会社はどこに行くのか?
☞レコード会社が担ってきた役割と今後の課題。
●成熟するライブエンタテインメントビジネス
☞ロックフェスティバルの隆盛とライブシーンの成熟
●堅調な推移の著作権使用料
☞著作権使用料は堅調。より透明で公正な徴収分配が重要
●「放送と通信の融合」遅延の音楽業界への悪影響
☞放送局が旧いビジネスモデルに固執したことは音楽業界にもマイナスだった
●全世界的に拡がるJポップの浸透
☞アニメ、ゲーム、コミックを契機に、世界中で愛されているJ-pop
●「同人音楽」と「ニコニコ動画」の隆盛
☞メジャーorインディーズでは無い、新しい音楽シーンの成立とビジネスの可能性
<音楽ビジネス3つの課題>
1)新しいマネタイズシステムの確立⇒クラウド型ストリーミングサービスの可能性。
2)マスメディアに依存しないPRシステム⇒ソーシャルメディアの積極的な活用
3)海外輸出および観光資源としての音楽ビジネス⇒「オールジャパン体制」の必要性と 各論の開始
<震災の影響>
・震災で音楽の価値は再確認され、直接的なダメージは大きくない。但し、原発事故の情報公開不徹底によるダメージは非常に大きい。
こんな感じです。
かなり盛りだくさんの内容なので、項目ごとに、別途書き起こそうと思っています。
質問などあれば、歓迎します!
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