◆digest
今は、静岡県舞台芸術センターの芸術監督を務める、宮城聰によるソロパフォーマンスプロジェクト。
1986年に開始し、小説を脚色せずにそのまま語るという形式にも関わらず、総合演劇としてのクオリティとインパクトで話題を集めた。代表先に小林恭二作『純愛伝』『小説伝』
いとうせいこう作『ノーライフキング』がある。
1992年からは、外部演出を招き「スーパーミヤギサトシショー」と名付けた公演を開始、
書き下ろし新作として『ホーキング博士宇宙を語る』(作:荒俣宏、演出:麿赤児)、『蟹は横に歩く』(作:宮沢章夫、演出:平田オリザ)を上演した。
◆producer's note
僕が、演劇のプロデュースをしていたという経歴は、今や、ほとんど知られてないと思う。いくつかの偶然が重なった事で、20代前半の仕事なので「若気の至り」と言うべきかもしれないが、自分には、とても貴重な経験だった。
当時は、小劇場演劇ブームのまっただ中だっだけど、演劇業界のシステムは未整備だった。演劇界の慣習もあるのかもしれないけど、すべての事を、自分たちで行うという根性と姿勢は、この時に学んだ気がする。
才能を持ちながら、東京大学美学科に8年通うという長期の「モラトリアム」状態だった、宮城さんを、学生劇団(冥風過劇団)から離脱して、本格的な演劇活動(ク•ナウカ)につなぐ事ができたので、一番の功績かもしれない。今や、宮城聰は国際的に活躍して、高い評価を得ている。
ミヤギサトシショーも、音楽や美術も含めて総合芸術として高いレベルで、いくつかの作品は、歴史に残る名演だと思うので、そのうち、記録映像を整理して、公開したいと思っている。
1 件のコメント:
本当にミヤギサトシショーは歴史に残る名演だと思います。
NHKで放送された電話男の純愛伝を今一度見る事はできませんでしょうか。
長年思い続けています。情報ありましたらご教示ください。
hamattu@hotmail.com
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