最近のinstagramを見返していたら、スタバのコーヒーやBARで飲むジンソーダの写真の横に「原稿書いている」とか、「原稿が進まない」とか投稿している自分がいる。昨年末から1時間でも空いていたら、PCを広げて原稿を書く、ゲラやプリントアウト原稿を持ち歩いて、赤ペンで直しを入れるという生活が続いている。去年の12月の時点で、4冊の本の出版が決まっていた。本当にありがたいことだけれど、時間が足らない。
旧い友人達は、「最近は作家さんみたいだね。」と励ましのような、小馬鹿にしたような感想をくれるけれど、〆切がいくつもある生活は生まれて初めてだ。やってもやっても終わらないし、でもやらないと終わらないと思いながら、本業の合間は、すべて原稿書きに充てている。元旦に思ったのは、「ライター本業の人ってすごいな」ということ。永遠に〆切があるように思える生活なんて、絶対に無理だ。書くこと自体は好きな行為だけれど、プレッシャーも感じるし、マネージャー出身者としては、他のスタッフに自分が〆切が遅れることで迷惑を掛けるというのが耐えがたい。
そんな中、この本は楽しくやらせてもらった。数えたら6冊目になる。本日3月2日出版の『とびきり愛される女性になる。』は、なんと恋愛本!迷える女性達に恋を指南をするって、そんな資格は1ミクロンも有していないけれど、サブタイトルに「恋愛ソングから学ぶ魔法のフレーズ」とあるように「ラブソング解析」という一点で、許していただきたいと思っている。示唆を与えているのは、楽曲であり、その歌詞を書いたアーティストで、あくまでそこを繋いでいるだけ。恋の神様はアーティストで、楽曲がバイブルで、僕らは牧師の役割という喩えは、敬虔なクリスチャンには叱られるだろうか?生臭坊主ということで、勘弁してもらおう。
しかも僕一人では無い、優駿な盟友、伊藤涼さんとの共著だ。一昨年から始めたCREAwebの連載「来月流行るJポップ」が、好評をいただいていて、ローソンHMVエンターテインメントの出版セクションからお話をいただいた。あの連載も、伊藤涼を「歌詞アナリストとして売り出す」というのが影の目的だったから、今回の企画案がスタッフから出たときの、僕の第一声は「それは伊藤涼が活かせます。その案にしましょう」だった。この本では、ラブソングの歌詞フレーズを拾い上げて、そこから恋の処方箋を書くという肝の部分は、彼の力量だ。僕は、全体の企画を整理するプロデュース的なことと、読者とのアタッチメントである文体を決め込むのが主な役割だった。
伊藤さんと取り組んでいる作曲家育成でも「コーライティング」の作曲法を推奨しているけれど、まさに僕らの著作活動も「コーライティング」的だ。印税は折半と最初に決めて、得意分野を責任範疇としながら、思いついたことは言い合って作品をつくっていく。楽曲のデモテープをつくる時と同じやり方だ。
ちなみに、4月に『最先端の作曲法!コーライティングの教科書』という本をリットーミュージックから共著で出す予定なので、共作の意義や可能性の話はその時に書こうと思う。
ちなみに、4月に『最先端の作曲法!コーライティングの教科書』という本をリットーミュージックから共著で出す予定なので、共作の意義や可能性の話はその時に書こうと思う。
恋愛は、若い女性の最大の関心事。以前より、人々の話題から音楽の話が減っているような気がして、コアな音楽ファンでは無い人たちに、Jポップへの関心を少しでも喚起できたら嬉しい。というか、CREAwebの連載もそうだけれど、音楽プロデューサーとしての僕の動機は、そのことに尽きる。
ただ「ほら、いい曲だから聴いてよ」と押し付けがましくならないように、できるだけ読者の視点と合うように工夫したつもり。出版社側から提示された想定読者は、20代から30代のOL層。僕の普段の生活ではお会いすることの無い人たちだ。
見えない人にメッセージを書くというのは、なかなかロマンティックな行為だった。
帯に推薦文をいただこうということで、スタッフ含めて話し合って、華原朋美さんにお願いすることにした。想定読者からの好感度が高く、恋愛の機微がわかっていて、今も頑張っているというイメージがピッタリだった。写真付きでのコメントを快諾していただいた時は、久々にガッツポーズが出るほど嬉しかった。
まだ準備中のフェイスブックページをTOKYOFM「LOVE CONNECTION」のスタッフが見つけてくれて、番組に出演依頼をといただいたのはビックリした。アーティストのPRでは、日本中のラジオ局に数え切れないほど言っているけれど、自分が出演するのは、一昨年のNHKFM『元春レディオショー』以来二度目だ。佐野元春さんと二人っきりで話したあの時ほどでは無かったけれど、やはり緊張した。聞いてくれた人ありがとう。コメント収録だったせいもあって、ちょっと堅すぎたなと反省した^^;
伊藤涼との共著は初めてだし、せっかくだから何かやろうと話していて思いついたのが、オリジナル楽曲の制作だ。この本は、48曲のラブソングから象徴的な歌詞のフレーズを引用して、恋愛に役立ててもらおうという趣旨になっています。その48のフレーズをコラージュ的に組み合わせて歌詞にして、オリジナル楽曲をつくってみた。制作は、作曲家育成「山口ゼミ」卒業生によるクリエイティブ集団「CoWritingFarm」の選抜メンバーだ。3人×2組で、2曲つくった。作曲だけで無く、アレンジやボーカルもメンバーによる作品だ。『なんていうかさ』と『UNDO』の2曲。先行配信リリースがAmazonのJポップチャート1位になったのは、コミュニティとなっている「山口ゼミ」のファミリーパワーの後押しが大きいのだろうけれど、幸先の良いスタートが切れた。
今回の著者のクレジットは「ラブソングラボ・山口哲一、伊藤涼」となっている。出版社の要請を受けてつくった、急ごしらえの「ユニット」だけど、名乗ってみたらなかなか気に入っている。「山口ゼミ」卒業の作曲チーム「CWF」のメンバーや伊藤涼主宰の「リリックラボ」卒の作詞家が、研究員として参加してくれている。選曲に当たっては、ローソンチケットはHMVの会員アンケートも参考にしたから、協力してくださった皆さんも「ラブソングラボ」のメンバーだと僕らは思っている。
担当編集者は次作も出したいと言ってくれているので、本を読んでの感想や、本書に触発されて、楽曲と結びついた恋の思い出のエピソードなど、フェイスブックページやツイッターで教えてくれたら、思いっきり参考にさせてもらうつもりなので、よろしくお願いします。そんな感じでブラッシュアップして、ラブソング×恋愛力アップ企画を考える「ラブソングラボ」活動も続けていきます。
こんな日々の中でメルマガ発行できずにいます。ごめんなさい。必ず再開するので、ちょっと待ってね。週末にニュースチェックしてキュレーションするのは僕にとっても良い習慣なので続けたいのだけれど、時間がとれていないので、やり方考えています。
1月から始めた「ニューミドルマン養成講座」も、熱気と活気が感じられて、めちゃやる気になっている。ゲスト講師の熱量もすごく高くて感謝。前向きに継続するつもり。
まずは、原稿を書きまくります。どこかのスタバでPCを睨んでいる僕を見つけたら、優しく声を掛けてね。
まずは、原稿を書きまくります。どこかのスタバでPCを睨んでいる僕を見つけたら、優しく声を掛けてね。
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