友人の編集企画プロダクションから、音楽系の電子書籍の企画を考えてくれないかと
相談を受けました。
百家争鳴で、定義もビジョンも曖昧で、なかなか先が見えづらい「電子書籍」の状況ですが、音楽の「レーベル」的な発想で、音楽関係の電子書籍のパイオニアみたいなポジションを築きたいという希望を持っているようです。
ニューメディア(言い方が古い?)にも、音楽関連の企画にも興味がある、
というか専門分野のつもりではあるので、どうしたものかと考えてみました。
いろいろ考えているうちに、私の考えていく過程を公開して、ブログの読者やツイッターの
フォロワーの皆さんに意見を伺うのが、ソーシャル時代のやり方かもと思い、
まずはブログに書いてみようと思いました。
●与件(前提条件)
友人関係のアバウトな依頼なので、
「音楽系の電子書籍をやりたいんだけど、何かアイデア出してくれない?」
という内容でした。
なので、まず、自分で、企画を立てる前提条件を定めることにしました。
・ターゲットを明確にする
→情報が溢れているインターネット時代に有料のコンテンツをやるのには
きちんとセグメントして、ターゲット像をイメージしておくこと。
・低コストでつくれる
→電子書籍のマーケットはまだ草創期、まして音楽系の有料コンテンツは、
ほとんどないのだから、低コストでつくれること。
・継続性のある、企画の枠を考える
→媒体費用を掛けて宣伝することはできない状況なので、「継続は力なり」と考える。
・自分たちの強みを活かす
→音楽業界の中にいるので、アーティストや音楽評論家と交流があったり、
事務所がどういう視線で捉えるかを理解していること、が、まずあるかなと
思いました。
他にも、何か優位性はあるのかなぁ、どうしようかなぁと、そんな感じで、
つらつらと考えてみました。
大ラフとして、以下のようなアイデアがまとまりました。
●企画素案
・電子書籍シリーズ企画『音楽達人の究極のオススメ10曲』
(スマートフォン+タブレット向けアプリケーション)
プロの音楽家は、必ずと言って良いほど、誰かの音楽を聴いて
「人生を間違えて」ミュージシャンになってます。
ミュージシャンズミュージシャンと言われる人達に影響を与えた音楽というのは、
音楽ファンなら知りたいのではないかと考えました。
実は、以前、同じようなコンセプトでサイトをやったのですが、
CD販売をベースにしていたので、収益があがらず
終ってしまいました。まだ、サイトは残っていました。
http://www.recosell.com/ls/5/00/01.html
ここにあるコンテンツも再利用できるな、と。
究極のオススメを10曲に絞って、低価格(100円~200円位)で、毎月2~3リリースを
継続する。
当然、iTUNESやYouTube、アマゾンへもリンクして、試聴等もできるようする。
ターゲットは30代~50代の音楽ファン。音楽にお金をつかう習慣がある(あった)人。
以前買った曲しか聴いていない人に、自分の好きなアーティストの
お薦め音楽を聴いてもらうというのがテーマになります。
ユーザーの反応を見ながら、発展的に書籍化するようなこともできるかもしれない。
ということは、
B案的なことも思いつきます。
書籍企画を先に立てて、それに向けて、電子書籍を出して行くという考え方もあるなと。
・書籍企画 『配信音楽』~音楽の楽しみ方を広げよう~
ターゲット設定は同じです。
iPodなどのmp3プレイヤーは持っているけど、ダウンロードで音楽を買うことが
何となくしっくりこないと思っている人。
書籍のメインコンテンツは「音楽達人のお薦め楽曲」ですが、
併せて、iTunes Music Storeの楽しい使い方、欲しい曲をピンポイントで検索する
だけではない楽しみ方や、音楽を常に持ち歩き、いろんなデバイスで楽しむという
配信時代の音楽のポジティブ面を伝える記事を加えます。
書籍を半年後くらいに出すことを決めて、それに向けて、電子書籍を出すのを
事前プロモーション的に捉える。
さて、こんな本を出したい出版社はあるかしら?
●懸念すること
この企画はイケテルのかなぁ?
現実味はあるんだけど、ユーザーに受けないと意味がないし。
そもそも電子書籍って、何部くらいでると成功なのか?というビジネスの
前提も決められていないことに気づきました。
普段なら、この辺で、視点を変えて頭の整理をしたり、関係者とブレスト的な
ミーティングを行うのですが、そのブレインストーミングは、
ネット公開型でやってみたくなりました。
拙ない説明で申し訳ありません。
質問でも、批判でも構いません。ご意見を伺えるとありがたいです!
●みなさんへの質問
ご自由に意見をいただきたいのですが、出しやすいように
いくつか質問をだしておきます。
1)ターゲットの設定に問題がある。もしくは企画と合致していない?
2)有料であることに無理がある。無料でやるなら可能性がある?
3)音楽系の電子書籍というなら、楽曲のレコメンドではない
もっとこんな企画をやって欲しいというのがある?
コメントは、ブログのコメントでもよいのですが、
時流に乗って、フェイスブックのファンページをつくりましたので、
こちらにお願いできますか?
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